ゼルダの伝説にはシリーズ18作品を通して時系列が存在しており、時代背景や物語がかなり細かく設定されています。(派生、リメイク作品は含めておりません。)
公式でも完全に設定が定まっていないようで、書籍「ハイラル・ヒストリア」では「今後の作品次第では歴史が変わる」というようなことを明言しています。
そこで今回は、ゼルダの伝説の2021年7月現在のハイラルの歴史(時系列、設定)をわかりやすくまとめてみました!
ナギ
登場人物について
まず前提として、シリーズの「リンク」「ゼルダ」はほとんどが作品ごとに別人です。(一部作品は同一人物です。)
ナギ
時系列で見て「時のオカリナ」で初登場する「ガノンドロフ(ガノン)」は「4つの剣+」を除きすべて同一人物です。
「ガノンドロフ」「ガノン」の違い
「ガノンドロフ」「ガノン」呼び方が違いますが、混在している人もいるのでは?(‘ω’)
- 「ガノンドロフ」…ゲルド族としての姿。
- 「ガノン」…トライフォースの力で魔獣になった姿。魔獣ガノン。(「魔王ガノン」との表記もあります。)
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(左)ガノンドロフ、(右)ガノン
ハイラルの歴史(時系列、設定)
まずは、大まかに時系列をまとめた画像を見てみましょう!
画像引用元:BUZZ-NET様
ナギ
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」以降は3つのルートに分岐され、所謂”パラレルワールド”になります。
- 時オカのリンクがガノンに敗北するルート
- 時オカのリンクがガノンに勝利、リンクだけが7年前(子供時代)に戻るルート
- 時オカのリンクがガノンに勝利、そのまま大人時代のルート
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女神ハイリアによる天地創造~「時のオカリナ」まで
まずは、ゼルダの時系列でいう一番最初のタイトル「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」よりも数千年前の物語です。
遥か昔、大地を割り突如として現れた”邪悪な存在”は、自然を破壊し大地に住む人々を殺め続けました。(スカウォ作中から「邪悪な存在=後のガノンドロフ説」があります。)
目的は女神ハイリアが持つ万能の力「トライフォース」。
「ハイラル」という世界を創造した「力の女神ディン」「知恵の女神ネール」「勇気の女神フロル」3人の女神が残した秘宝(黄金の聖三角)のこと。
ディン…大地を創造
ネール…秩序を創造
フロル…生物を創造
3人は神々の一族の中でも「古代神」といわれ、女神ハイリアと比べても別格の存在。
3人がこの世を去るときに、女神ハイリアにハイラルの世界とトライフォースを守る役割を託す。
トライフォースは、触れた者の全ての願いや欲望を叶えると言われる代々女神が受け継いできた究極の力。
この力を使うには、「力」「知恵」「勇気」3つの要素を兼ね備えた者が触れる必要がある。
1つでも要素が欠けた資格のない者が触れると3つに分裂してしまうため、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」以降たびたび登場する宿敵”ガノンドロフ”は「力のトライフォース」しか手に入れることができなかった。
残り2つのトライフォースを手に入れトライフォースを再構築し、ハイラル全土の支配を企んでいる。
女神ハイリアは邪悪な存在からトライフォースと生き残った人々を守るため、大地を天高くに浮かべ…
女神ハイリアと邪悪な存在は命を賭して闘ったのち邪悪を封印し、再び平穏な世界を取り戻します。
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この浮かんだ地がスカウォの舞台「スカイロフト」となります。
邪悪な存在がいずれ復活することを予見していた女神ハイリアは「ゼルダ」という人間に転生します。
あるとき、ゼルダは「自分が女神ハイリアの生まれ変わりであること」「ハイラルの世界とトライフォースを守らなければいけない」という運命を知り、各地の神殿にある女神像に祈りを捧げるための巡礼の旅に出ます。(神々にはトライフォースを使うことができないためです。)
その間、トライフォースが眠る聖地は「シーカー族」(女神ハイリアに使える一族)に託します。
そして、スカイウォードソードの物語を経て天地から大地へ帰還することになります。
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天地が大地に帰還し、ハイラルの世界に「ハイラル王国」が建国されます。
トライフォースを礎として成り立っている世界で、「女神ハイリアの地」ともいわれる。
ハイラルの「聖地」にトライフォースが眠っている。
スカウォのゼルダの子孫が後のハイラル王家となることから、ハイラル王家は「女神ハイリアの血を引く一族」と呼ばれる。
そのため、王家代々の姫君(シリーズお馴染みのゼルダ姫)には不思議な力が宿る。
ハイラルには様々な種族(ハイリア人、ゾーラ族、ゴロン族、コキリ族、シーカー族など)が暮らしている。
時の神殿
トライフォースが眠る聖地をそのままにしていては危険なので、誰も入れないようハイラル王家に仕える賢者「ラウル」により聖地は「時の神殿」に封印されます。
時は進み、「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」で突如として魔人「グフー」が誕生し、物語を経てリンクはグフーを「フォーソード」という剣の中に封印します。
次作「ゼルダの伝説 4つの剣」でグフーが復活するも物語を経て再び封印します。
グフーを封印後、また時が進み「ハイラル統一戦争」が始まります。
「ハイラル統一戦争」とは、ハイラルの全世界をハイラル王国として統一するための戦争です。
ハイラルに住む様々な種族(ゾーラ族、ゴロン族など)はハイラル王国の統治下となったことで、互いに友好関係となります。
ひこゲルド族の「ガノンドロフ」もハイラル王国の統治下となったことで、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」ではハイラル王に忠誠心を見せるシーンもあります。
そんなハイラル統一戦争が終わった直後の作品である「ゼルダの伝説 時のオカリナ」の作中では、リンクの母親がハイラル統一戦争でハイラル王国からコキリの森に逃げ込んだことが触れられています。
「時のオカリナ」以降、3ルートに分岐
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」でガノンドロフはハイラル王に忠誠心を見せつつも、クーデターを起こし、賢者ラウルが封印した聖地「時の神殿」に侵入し、トライフォースを奪ってハイラル全土を支配しようとします。
しかし、ガノンドロフがトライフォースに触れるも資格がなかったため3つに分裂し、「力のトライフォース」のみを手にすることになります。
ガノンドロフは力のトライフォースの力を使い、ハイラルに闇の世界を形成します。
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ガノンドロフは「力のトライフォース」の力で魔獣「ガノン」となり、リンクが敗北したことでトライフォースを全て奪われてしまいます。
その後、七賢者を護衛する「ナイトの一族」の大勢が犠牲になったものの、七賢者により聖地にトライフォースごとガノンを封印します。
しかし、ガノンドロフにより聖地への入り口が人々に知れ渡ってしまったことで、トライフォースへの欲望を搔き立てられた人々が聖地へ押し寄せます。
聖地にはガノンが封印されているので、聖地は闇の世界と化しており、人々は闇の世界に染まってしまいます。
そのような聖地を放置していては危険!ということで、七賢者により聖地は再び封印されます。
ガノンは次作「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」で復活しますが、リンクが倒して全てのトライフォースを取り返します。
七賢者の子孫(そのうちの一人がゼルダ姫)によりガノンは再び封印されます。
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」でリンクがガノンから取り返したトライフォースは、次作「ゼルダの伝説 ふしぎの木の実」でハイラル王家の元で管理されます。
そこでリンクはトライフォースに導かれ試練を与えられ、ハイラルとは別の地「ラブレンヌ」「ホロドラム」に行きます。
封印されているガノンを「ツインローバ」(ガノンドロフの育て親)が蘇らせますが、リンクはガノンを倒し見事試練をクリアします。
ここでトライフォースが原因不明の分裂をしてしまい、うち一つの「力のトライフォース」が封印中のガノンの手に行き渡ってしまいます。
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」で、ハイラルの対となる世界「ロウラル」が登場します。
ロウラルの世界でもこれまでのハイラルの歴史と同じことが繰り返されており、ロウラルは”トライフォースが無い方が平和なのでは…”という考えに至り、トライフォースを消し去ります。
しかし、世界の礎となるトライフォースを無くしたことが原因で、ロウラルは滅亡してしまいます。
ロウラルはハイラルに残っているトライフォースを奪おうと「ユガ」が封印中のガノンに憑依し悪事を働きますが、リンクにより倒されハイラルのトライフォースは守られます。
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース2」より後のハイラル王国は「黄金の時代」といって、トライフォースを扱う素質のあったハイラル王がトライフォースを使って国を治め秩序を保ちます。
素質がある者が経験を積んで、ある一定の年齢になったときに手の甲に「勇気のトライフォース」の紋章が浮かび上がるように魔法をかけます。
ハイラル王が亡くなる前、次期国王として息子が即位することとなりますが、トライフォースを使える素質がありませんでした。
娘のゼルダ姫(初代)には素質があったため、ハイラル王は娘のゼルダ姫だけにトライフォースの秘密を全て教えます。
それに怒った王子とその魔術師がゼルダ姫に口を割るよう詰め寄りますが一切言わないため、魔術師の魔法によりゼルダ姫は永遠の眠りについてしまいます。
我に返った王子は自らの過ちを忘れないように、王家に生まれてくる王女には代々「ゼルダ」と名付けることを決めます。
その後、王子は国を治めていくもののトライフォースの力を行使できなかったため、ハイラル王国は分裂と縮小を繰り返し小国になります。
「ゼルダの伝説」ではこの小国になったハイラル王国に残った「力のトライフォース」「知恵のトライフォース」を狙って、復活したガノンが侵略。
ゼルダ姫はトライフォースを奪われないようガノンに捕らわれる前に「知恵のトライフォース」を8つに分裂させ、各地に隠します。(力のトライフォースは奪われる)
リンクは「知恵のトライフォース」のかけらを8つ集めてガノンを倒し、「力のトライフォース」を取り返し、ゼルダ姫を救出します。
その6年後の直接の続編である「リンクの冒険」では、生前ハイラル王が隠した「勇気のトライフォース」の紋章がリンクの手の甲に現れます。
魔術師の魔法により永遠の眠りについたゼルダ姫を目覚めさせるため、リンクは「勇気のトライフォース」を獲得する試練の旅に出ます。
リンクは「勇気のトライフォース」を獲得し、ゼルダ姫は目覚めます。
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のゲーム内ではこのルートでエンディングを迎えます。
リンクがガノンに勝利し、ゼルダ姫によってリンクだけが「勇気のトライフォース」を所持したまま7年前の子供時代に戻ります。
ゲーム内ではリンクが「勇気のトライフォース」を所持したまま子供時代に戻ってきている描写がありますが、書籍では「勇気のトライフォース」を”大人時代に置いてきた”というような記載があります。
どちらが正しいのかは現時点では明かされていません(+_+)
子供時代に戻ったリンクは、7年後に起こるガノンドロフの悪事やハイラルの成り行きをゼルダ姫に伝え、ガノンドロフは賢者たちにより処刑されます。
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しかし、時オカのリンクが「勇気のトライフォース」を宿したまま子供時代に戻ってしまったことにより、聖地のトライフォースに影響が出てしまいます。
処刑中にガノンドロフの「力のトライフォース」が暴走し、賢者を一人殺害。
賢者たちはガノンドロフを影の世界に追放します。
影の世界をさまよっていたガノンドロフの怨念が、同じく失意のままに彷徨っていた「ザント」に宿ります。
ガノンドロフはザントを利用し元いた光の世界に攻め込むが、最後はリンクのマスターソードに貫かれ死亡します。
死亡したガノンドロフは、次作「ゼルダの伝説 4つの剣+」で新たなガノンドロフとして転生。
ガノンドロフが裏でリンクに「グフー」が封印されているフォーソードを引き抜くように仕向け、グフーが復活します。
リンクはグフーを倒し、フォーソードでガノンドロフを封印する。
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」でリンクがガノンドロフに勝利し、七賢者により力のトライフォースごとガノンドロフを聖地に封印しますが、年月が経ち復活します。
その際、リンクは時を旅していて現れなかったため、ガノンドロフは今度こそハイラルを自らの手中に収めようとするも、神によってハイラルの地ごと封印されたことがきっかけでハイラルは水没してしまいます。
長い年月を経て封印が弱まり再復活を果たしますが、「ゼルダの伝説 風のタクト」でリンクとゼルダ姫に敗れます。
「ゼルダの伝説 風のタクト」の直接の続編にあたる「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」で、リンクは新大陸を発見。
その新大陸に「新生ハイリア王国」を建国し、鉄道網も発達。
そんな新生ハイリア王国を舞台にした作品が「ゼルダの伝説 大地の汽笛」になります。
「風のタクト」⇒「夢幻の砂時計」⇒「大地の汽笛」で一括りになりますが、大地の汽笛のリンクのみ別人です。
まとめ
ゼルダの伝説のハイラルの歴史(時系列、設定)の解説は以上です。
ハイラルの歴史を知った上でそれぞれのゲームをプレイすると、さらに面白さが増しますよ(^^)
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の時系列や細かい疑問点も残っており、まだまだ明かされていないことがたくさんあります。
これから歴史がどのように動いていくのか注目です(‘ω’)
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